以前にも書きましたが、家の庭の続きは小山(海岸の砂が飛ばされてできた砂山でウバメガシやトベラ、シャリンバイなどが自然に生えています。いわゆるスカですね。)になっています。その小山の向こう側も自宅の小さな畑になっていてスイカやトマトを植えたり、ブドウのビニールハウスがあったりします。そこに昔ダイコンを作っていた際に使っていた縦1.5m、横2m、高さ20cmくらいのFRP製の箱が放置してあります。大雨が降るとそこに水が溜まります。近くに池や川はありまえん。春には大量のカエルの卵がありました。
今年6月20日にその箱の近くに行ってみると、シオカラトンボを見つけました。じっと見ているとアカトンボもいます。よい機会と思いデジカメを取りに家に戻り撮影しました。
写真を撮ろうと観察していると、どうもシオカラトンボとアカトンボが喧嘩しているというか縄張り争いをしているようです。シオカラトンボがオスで、アカトンボがメスと思い込んでいたので不思議だなとさらに観察していると茶色のトンボもときどき飛んできます。そしてシオカラトンボと非常に短い時間交尾したかと思うと、その茶色のトンボがひとりで卵をその箱の水に生んでいました。オスメス繋がって卵を産むと思っていたので、それも不思議でした。今日この記事を書くに当たり調べたらオス:シオカラトンボ、メス:ムギワラトンボでしたので、この茶色がムギワラトンボでした。
わかりにくいと思いますが、真ん中の三枚の葉っぱの間にあるやつです。何しろたまにしか飛んで飛んで来ず、すぐにどこかに行ってしまうので、私の腕とコンパクトデジカメではきちんと取れませんでした。
こちらはさらにわかりにくいですが、右側に縦にぼんやりしたものが写っていますが、これがムギワラトンボです。産卵したので水面に波紋が出来ています。
参考にさせていただいたサイトは「トンボ図鑑」です。このサイトをみて、アカトンボはナツアカネかなと考えましたが、とにかく眼も顔を真っ赤ですのでどうもショウジョウトンボのようです。雄は植物などに止まり、じっと縄張りをはります。近くに敵が入ってくるとすぐさま攻撃をしかけます。とありますのでそうでしょう。そしてショウジョウトンボは正確にはアカトンボではないとのことです。さらにオオシオカラトンボの説明には警護付単独産卵の写真がありますので、私が見た単独での産卵もショウジョウトンボの邪魔が入り仕方なく単独産卵していたようです。