ニジュウヤホシテントウ

ことしの夏、先に植えていたナスが、このニジュウヤホシテントウにやられ、全滅状態になりました。(8/4に投稿した初収穫したナスとは別のナスです。)油断していたらあっという間に食い荒らされていました。最初は成虫を補殺(指先で押しつぶす)していたのですが、根元近くの小さな若い葉を裏返すと幼虫が気持ち悪いくらいにびっしりといました。手でつぶすわけにいかず、幼虫がいた葉を全部取り除き、そしてすでに葉脈だけになった葉も取り除き穴を掘り埋めました。残った木には葉が少ししか残らず、ほとんど坊主状態になってしまいました。

このナスにはその後農薬を散布したこともあり、しばらくの間いなくなったのですが、8/2朝にとなりに植えてあるインゲンを収穫に行くと非常に多くの成虫が葉についています。いっぴきいっぴきを手でつぶすのですが、捕っても捕っても減りません。100匹以上補殺したと思います。すこし落ち着いてみていると、インゲンの隣にたぶん勝手に生えていた、すでに葉を食い荒らされて葉脈だけになりほとんど枯れている状態の草から次から次へと飛び移ってきています。ちなみにナス-インゲン・オクラが並列-「葉脈だけの草」の位置関係です。この草を無くさない限りキリがないと考え、この草を虫のついたまま刈取ることにしました。鎌でその草をすべて刈取りビニールのごみ収集袋にぶち込みました。袋の口をしばってもすきまからこの虫がはい出してきます。家からキンチョールを持ってきて、袋の中に噴き散らし、大きな透明のビニール袋でさらに縛りました。これで虫が出てこなくなりました。後でこの草がホウズキだったことがわかりましたが、一緒に植えてあるオクラにはほとんどいませんでした。この虫にも好き嫌いがあるようです。

これでずいぶん減ったのですが、いまでもナスやインゲンで毎日7,8匹は補殺しています。この虫の名前は昨年購入していた写真で見つける病害虫対策ブック 草間雄介著 NHK出版 で分っていましたし、その後プロ向けの写真で見る農作物病害虫診断ガイドブック 静岡県植物防疫協会  でも確認しました。しかし、この虫に対する農薬は、これまたプロ向けの農薬安全使用指針・農作物病害虫防除基準 静岡県植物防除協会 の索引にはニジュウヤホシテントウの記載がありません。このまま補殺しか無いのかと半分あきらめてました。

数日経って今日、ナスのアブラムシ用農薬をこの農薬基準で調べていたのですが、アブラムシ用やスリップス用と同様にテントウムシダマシ用農薬が掲載されています。ふーんと最初は眺めていたのですが、あっ。とひらめきました。ニジュウヤホシテントウ イコール テントウムシダマシ ということを。知ってる方なら笑い話でしょうが、初心者には笑えない話でした。a0960_000706

 

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